インプラントの寿命

インプラントの平均寿命

インプラントの平均寿命は一般的に「10~15年くらい」と言われています。ですが、これはあくまで平均的な数値です。どこにインプラントを埋入したのか、お口の中の健康状態、そしてお手入れ方法などによって寿命は長くも短くもなります。特に、しっかりとケアしている人の中にはインプラントを20年以上も問題なく使っている方もいらっしゃいます。

入れ歯・ブリッジとの寿命比較


治療名

寿命

インプラント

約10~15年

入れ歯

約4~5年

ブリッジ

約7~8年

インプラントの寿命を短くする原因

メンテナンス不足


ブラッシング指導

インプラント治療を受けた後の大切なステップの一つに、定期的なメンテナンスがあります。メンテナンスとは、歯科医院で行うインプラントや歯肉、歯周組織のチェックのことです。このチェックによってインプラントの周りで起こる小さな問題も早期に発見することができます。定期的なメンテナンスを怠ると、インプラント治療後の異常に気付かずに炎症などが進行してしまう恐れがあります。さらに、定期的なメンテナンスを受けないことでインプラント保証の対象外になる可能性もありますので注意が必要です。

喫煙習慣


たばこ

喫煙はインプラントに悪影響を与えます。タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は、歯を支える周りの組織の血流を悪くしてしまいます。血流が悪くなると、歯肉や骨が弱くなり感染症にかかりやすくなります。特に、インプラント周りの組織が炎症を起こす「インプラント周囲炎」という状態に注意が必要です。喫煙をしている方はインプラント歯周炎が起こりやすく、一度この炎症が起きてしまうと治すのが非常に難しくなります。喫煙習慣をすぐに無くすのは難しいかもしれませんが、吸う本数を減らしたりなど、なるべく禁煙することが大切です。

歯ぎしり・食いしばり


歯ぎしり

インプラントは見た目や噛む感覚が天然歯に近いですが、人工的なものであることを忘れてはいけません。特に、インプラントと顎の骨が直接接触しているため、天然歯にある「歯根膜」というクッションのような組織がない点に注意が必要です。歯根膜は、歯と骨の間にある柔らかい組織で、噛む力を和らげる役割をしています。

もし歯ぎしりや食いしばりの癖があると、インプラントにかかる負担が大きくなります。顎の骨に過剰な力がかかり、炎症を引き起こす原因になることがあり、結果としてインプラントの定着が悪くなり、その寿命が短くなる可能性があります。

インプラントの質


インプラント

インプラントを選ぶ際、価格の安さだけで判断すると質の低いインプラントを選んでしまうリスクがあります。いわゆる「格安インプラント」は、見た目は普通のインプラントと変わらないかもしれませんが、使用されている材料が劣化しやすかったり、顎の骨としっかり結合しないことが多いです。そのため、インプラントの寿命が短くなったり、将来的に問題が起きやすくなることがあります。インプラントは一生ものの投資です。初期費用を節約しようと質の低いインプラントを選んでしまうと、結果的に余計なトラブルや費用に繋がることもあります。インプラントを選ぶ際には、価格だけでなく、材質や医師の経験、クリニックのフォロー体制など総合的に考えることが重要です。

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